返信先: 処方箋受付後、受け取り期限
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調剤薬局で管理薬剤師をしております。後藤と申します。
今回の報酬改定等で、処方箋期限に関する内容に変更はなかったと思います。
処方箋原本での受付が済んでいるのであれば、明確にいつまでに取りにこなければいけないことは記載がありません。
ただ、薬局ごとに決まりを設けているところもあるようです。これは薬局の決まりとしているだけなので期限延長依頼の対象とはなりません。
FAXやアプリでの受付は仮受付となり、処方せん原本が期日内に薬局へ提出されなければ期限切れの扱いとなります。
問い合わせが多かった理由としては、予約アプリの普及などが影響している可能性があるかもしれません。
オンライン診療、オンライン服薬指導を利用される方が増えており、これらに対応できるアプリの中には処方箋予約機能が備わっているものが多くあります。
これに関してはアプリ側が”これは仮受付なので原本を期日内に薬局へ持っていくように”といった注意書きがあるといいのかなと思うのですが、薬局からも期日内に原本を持ってくるよう促す必要があります。
薬局で「期限のことなんて知らない」と言われてしまうこともあります。
この場合、薬局へ処方箋が辿り着くのは期限が切れてからなので今後の注意はできますが、事前にお知らせするには病院での処方箋期限の周知も必要になります。
話は脱線しますが、そもそも処方箋期限の延長依頼を薬局からすることは認められていません。
“期限が切れた処方箋は処方箋ではなくただの紙切れ”と表現される医師や薬剤師がいらっしゃるくらいです。
処方箋の期限が切れてしまった場合、受付をお断りさせていただき患者様へ再診を依頼することとなります。
ただ、「どうにかして」と対応を求められることも少なくないです。
私の薬局での対応となりますが、そのような患者様にはご自身で直接病院へ連絡し指示を仰ぐように伝えています。
病院の対応は様々で、再診で自費処方箋になる方もいれば、患者様が病院へ処方箋を持ち込み、処方箋期限欄にその日までの期限を医師に記載してもらい、再度薬局へ来る方もいますし、「薬局から連絡してもらって」と”病院からの指示”があることもあります。
指示があればそれに従い薬局から連絡します。「期限を今日までとして調剤して」と”医師からの指示”となることがほとんどなのでこれに従い調剤しています。
最後の対応は抜け道のようなやり方となってしまいますが、疑義照会のような形でこちらから積極的に期限延長を薬局から依頼する形にならないようにしています。